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第16回 大阪ヨーロッパ映画祭 [映画祭]

以前から気になっていた「大阪ヨーロッパ映画祭」に初参加。作品ごとに出演俳優や脚本家などのゲストが来日するのは通常の映画祭と変わらないが、他の映画祭(例えば東京国際映画祭やフランス映画祭)に比べてゲストとの距離が近いのが魅力的(待ち時間などにうろうろしているゲストもいる)。ゲストたちの知名度がそれほど高くないにしても、作品についてのエピソードコンセプトを本人から直接聞くことができるのはまたとないチャンスなのだ。

めちゃくちゃ寒かった22日。鑑賞したのは「リトル・ソルジャー」「アテネ恋人たち」「両替からはじまる物語」。その日のラインナップすべて。

一番見たいと思っていた「両替から…」を上回って良かったのは、「アテネの恋人たち(2009年・ギリシャ・113分)」。特に資料を読まず、タイトルから安易にハッピーエンドの美しい恋人たちの物語を想像していたら、みごとに裏切られた。ギリシャ神話にも度々登場するタブーをテーマにしながら、これまでになかった新しい展開を目指したという脚本家は、複雑な家庭環境から十数年ぶりに再会した父と性転換した息子との “愛” を見守る私たちを、苦い後味を残さないハッピーエンドへと誘ってくれる。
宣伝側を困らせる、各国語には訳せないコトバ遊びを交えた原題「Strella(ストレラ)」は、女性の名前である「ステラ」と狂気を意味する「トレラ」をあわせた造語だそうで、劇中、主人公の愛称として登場する。強いていえば「クレイジーステラ」あたりがよさそうだけれど、英題は「A Woman's Way」なのだとか。意味がわからないので脚本家は反対したのだそうだ(笑)。では、邦題のほうは内容とのギャップを狙ったのだろうか…。

勝手なことを言えば、悪天候のため作品と作品の間の微妙な時間を過ごせる場所がなかったことと(寒い中外に並んで待ったし…)、1作品1回づつしか上映されないのがちょっと不満。とはいえ、次回は新作だけでもすべて見たいと、すでに行くつもりだったりして。やっぱり映画祭は楽しい♪
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