『悲夢』 [外国映画]
監督はキム・ギドク。宣伝的には“恋愛映画”でいきたいようだけど、そんな型にハマるわけもなく、不思議な物語に。別れた恋人を忘れられない男・ジンと、別れた恋人を憎む女・ラン。ジンが別れた恋人に会いに行き甘いひとときを過ごした夢を見れば、ランは憎んでいるはずの男を夢遊病状態で訪ね、のぞんでもいないひとときを過ごしてしまう。そしてその度に、絶望的な気分を味わわされる。
解決策を求めてふたりが訪ねた精神科医曰く、「ふたりが愛し合えば夢は消える」と。よくも知らない男と愛し合えるはずがないと、ランはある提案をする。そもそも寝る時間を分ければ解決する話なのだから、同じ時間に寝なければいい。しかし、名案に思えるこの策はなかなか難しく…やっぱり同じ時間に眠っちゃうんだなー。なんとか寝ないように頑張るオダジョの必至さが妙に可笑しくもあったりして。
オダジョが主演と決まった時点で、いつもは敬遠されがちな自分の作品に相手役を射止めようと何人もの(いつもならオファーを断られそうな)韓国の有名女優たちが名乗りをあげたのだと監督。オダジョ人気は韓国でも健在。そして見事ゲットしたイ・ナヨンは儚げで美しい。
夢が現実にリンクする切ない男女の物語。
オダジョの海外作品といえば『PLASTIC CITY』も待機中。ユー・リクウァイ監督。アンソニー・ウォン共演。こちらもちょっと変わった作品で、日系ブラジル人役。役名は麒麟(きりん)。カメラマン出身の監督ならでは、画は期待してまちがいなし。3.14公開。
『少年メリケンサック』 [日本映画]
音楽事務所で働くOLかんな。仕事をしているふりをしながら適当にネット検索。そこで見つけた面白そうなパンクバンド“少年メリケンサック”。パンクなんて全く興味ないし知らないけど、社長に動画を見せたら……ものすごい勢いで食いついた! じつは社長、昔は自分がパンクバンドをしていたほどのパンク好き。
彼らを大絶賛する社長に押されて、まずメンバーのひとりを尋ねることに。そこで例の動画が25年も前のものだった事実が判明。ということは、メンバー全員立派なオッサン! しかもパンクの名残も何にもなしの普通のオッサン! その時点でデビューなんてあり得ないっつーの! と社長に伝えようと電話をすると、すでに自社サイトにアップした動画が大注目され、全国ツアーを決定したとのこと。もう、無理やりでも再結成するしか道はない…かんなピンチ。
さて、メンバー全員を集めるだけでも一苦労。それどころか25年のブランクと、体力低下(それ以前の体調のオッサンも!)の方が問題か(笑)。練習で、ライブで、移動の車中でトラブル続出なロードムービー。
もともと中年の兄弟の話をと思い立ち、好きなパンクを混ぜ込んで書き上げた脚本で、「篤姫」人気で知名度も急上昇中の大女優があんなコトこんなコトをやってしまい、その他出演者のみなさんがそれはもう楽しそうに大暴走。クドカン曰く「笑えたらコメディ、笑えなかったら人間ドラマってことで」。
文句ナシ、コメディってことで! 公開は2.14(バレンタインだね)。







